
アスリートの名誉を不当に傷つけない仕組みを強化
実情を踏まえた公正で柔軟な対応が可能に
1
暫定的資格停止の運用と解除の仕組みを見直し
違反が確定する前に適用される暫定的資格停止(競技大会等への参加禁止)について、事案ごとの状況を考慮できるよう運用と解除の仕組みが見直されます。
アスリートの不必要な不利益を防ぐため、暫定的資格停止措置や解除に関する判断に対する不服申立ての手続も明確化されます。
- ・物質の種類(特定物質や濫用物質)やアスリートの属性(要保護者やレクリエーションアスリート)に応じて、義務的な暫定的資格停止の対象外とし、任意の適用を可能にするなど、柔軟な運用を拡充
- ・義務的な暫定的資格停止について、アスリートの不利益を避けるための解除要件を拡充
- ・暫定的資格停止措置やその解除に関する決定について、 CAS(スポーツ仲裁裁判所)への不服申立手続を明確化
2
名誉・プライバシーへの配慮を強化
違反と判定されなかった場合や、過誤・過失がないと判断された場合に、アスリートの名誉やプライバシーが不当に損なわれないよう、公表に関するルールが見直されます。
また、個人が特定されない形で情報を公表することで、透明性の確保も図られます。
- ・過誤・過失がない事案の公表に本人同意を追加
- ・過誤・過失がない事案の統計情報の公表を追加
3
遡及的TUEの申請機会を確保
違反が疑われる分析結果が出た場合でも、遡及的TUEの対象となる可能性があるアスリートが必要な手続を行う機会を逃さないよう、分析報告の通知と併せて申請案内が行われるようになります。
- ・分析報告の通知時に、遡及的TUEの対象となるアスリートへの申請案内を追加
4
不服申立ての手続きを整理・明確化
より公平で透明性の高い手続となるよう、不服申立ての仕組みが整理・明確化されます。
国内レベルのアスリートなども、国内の不服申立て機関による決定に納得できない場合は、さらに不服申立てを行えるようになります。
- ・国内の不服申立て機関の決定に対する国内レベルアスリートによるCAS (スポーツ仲裁裁判所)への不服申立権の適用範囲を拡大
