A検体が陽性でも求めれば再分析 B検体も同じく陽性の場合は聴聞会へ
ドーピング検査の結果、違反が疑われた場合は書面で通知されます。しかし、すぐに制裁が決まるというわけではありません。検体はAとBの容器に分けられて採取されていますので、はじめに分析されたAが陽性でも、要求すればBの分析を行うことができます。その際は分析に立ち会う機会が与えられます。Bの分析を放棄した場合、またはBも陽性だった場合は聴聞会が開かれます。
聴聞会は14営業日以内に開催 決定に不服なら申し立ても可能
JADAからの通知日より、原則14営業日を目処に規律パネルによる聴聞会が開催されます。規律パネルの委員長が指名した3名の委員(法律家、医者など)がアスリートとJADA側の双方から主張・意見を聞き、違反の事実認定と成績失効などの制裁決定を行うのです。アスリート側は決定に不服がある場合は、決定の受領の日から21日以内に公益財団法人日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に不服申し立てができる権利があることも覚えておきましょう。