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サプリメントのリスク

サプリメントには、禁止物質が含まれているリスクがあります。
それは、サプリメントが「食品」だからです 。

  • 「食品」の品質管理では、同じ工場で複数の製品を製造している場合、他の製品で使用された成分が混入してしまう可能性があります。
  • また、「食品」であるサプリメントには、全ての含有成分を表示する義務がありません。

サプリメントを使用する前に、成分表やラベルに記載されている物質に禁止物質が含まれていないことを確認したとしても、そこに記載されていない物質が含まれている可能性があります。

「つまり、サプリメントの摂取によって禁止物質を体内に摂り込んでしまう可能性があるということを意味します。
「成分名がラベルに書いてなかったから、禁止物質が含まれていると思わなかった」では、アンチ・ドーピング規則違反を問われた際に自身が適切なアクションをとったとは判断されにくいです。
体内に摂り入れるもの全てにアスリート自身が責任を持つという「厳格責任」の原則から考えると、アンチ・ドーピング規則違反となってしまいます。

参考-禁止物質混入の実態
国際オリンピック委員会(IOC)が2000年10月~2001年11月に行った国際的な調査の結果(下表)では、蛋白同化ホルモンの含有が記載されていない634個のサプリメントや健康食品の内、約94個(14.8%)に禁止物質である蛋白同化ホルモンが含まれていたことが判明したことが報告されています。

〈各国で購入したサプリメントに関わる蛋白同化ホルモンが含まれていた合計数〉

国名 製品数 陽性数 陽性数の割合
オランダ 31 8 25.8%
オーストラリア 22 5 22.7%
イギリス 37 7 18.9%
アメリカ 240 45 18.8%
イタリア 35 5 14.3%
スペイン 29 4 13.8%
ドイツ 129 15 11.6%
ベルギー 30 2 6.7%
フランス 30 2 6.7%
ノルウェー 30 1 3.3%
スイス 13 - -
スウェーデン 6 - -
ハンガリー 2 - -
合計 634 94 14.8%

引用文献:Geyer H, Parr MK, Mareck U, Reinhart U, Schrader Y, Schänzer W, Analysis of non-hormonal nutritional supplements for anabolic-androgenic steroids - results of an international study.
International Journal of Sports Medicine, 2004. 25. 124-129.

参考-IOC専門家グループより サプリメントに関する声明
IOC専門家グループより、2017年5月に発表された、サプリメント使用に関する声明では、次のように書かれています。

「第一に優先すべきは、アスリートの健康の保護、ならびに有害である可能性に対する認識である。そのためサプリメントの使用についてアスリートが合意し、決定する前に、専門家の意見と助言支援が必ず必要である。」

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