【学ぼうシリーズ】クリーンスポーツ行動・習慣化:アスリートの権利と役割・責務:解説
正解は... 〇です。
解説
全世界・スポーツ共通のルールである世界アンチ・ドーピング規程(Code)や付随する国際基準の各所に記載されているアスリートの権利は「アンチ・ドーピングにおけるアスリートの権利宣言 (通称:アスリートAct)」にまとめられています。
このアスリートActには、14のアスリートの権利と、3つの推奨される権利が記載されています。
「治療及び健康上の権利」についても、アスリートActに記載されている大切なアスリートの権利の1つです。アスリートは誰かにドーピング行為を強いられて、心と身体の健康を損なうことがないよう権利で守られています。また、病気やケガの治療のためにルールで禁止されている薬や方法の使用が必要な場合は、治療使用特例(TUE)を取得する権利があります。アスリートのみなさんには、健康に、スポーツに参加する権利があるのです。
アクション!
「治療及び健康上の権利」を行使するためにも、「体内に摂り入れる物に責任を持つ」「アスリートとしての自分の立場と責務を伝える」といったアスリートの役割・責務を理解し、行動していくことが必要になります。
クリーンなアスリートが、意図的にドーピングを行う人や隠そうとする人たちから受ける不当な扱いや不利益、望まないドーピングで自分の健康を害することなどは、あってはならないことです。また、病気やけがを治すためにルールで禁止されている薬や方法をどうしても使用する必要があるときは、治療を諦めるのではなく自分の所属するアンチ・ドーピング機関へ申請をし、期限など定められた上で特別に認めてもらえる権利があります。


同時に、クリーンでフェアなスポーツに参加する上で、自身がクリーンであることを証明するための役割と責務を果たすことも求められます。スポーツで禁止されている物質や方法があることを理解し、自分が摂取する物全てに対して責任を負うことや、医師や薬剤師に対して、自身がアスリートであり、スポーツにおいて禁止されている物質や方法があることを治療や処方される前に必ず伝えることも自身の権利を行使することと合わせて必要な行動になります。
権利と役割・責務はどちらも大切で切り離せないものであることを覚えておきましょう!
※11トピックスについては、11トピックスウェビナーで詳しく解説しています