正解は、×です。

解説

禁止物質が含まれているかどうかをGlobal DROで確認したことは、クリーンアスリートとして適切な行動です。ただし、その後に専門家に相談し、禁止物質を含まない風邪薬がないか確認することが次の重要なステップになります。また、病院で医師の診察を受けることも、自身の健康を守るためには大切です。

医師に症状を説明する患者のイラスト

  • まずは、禁止物質を含まない治療が可能かを専門家に必ず確認し、可能であればそれらを選択する
  • どうしても禁止物質を含む治療が必要な場合のみ、TUE申請を行う

※ただし、代替薬があるにも関わらず、禁止物質を含む治療を行う場合は、TUE取得の条件の1つである「他に代えられる治療方法がないこと」を満たさないため、TUEは付与されません。

禁止物質を使用せずに競技会に参加する場合であっても、TUEを取得して競技会に参加する場合であっても、「禁止物質を含む治療か確認する」➡「(禁止物質を含むとわかった場合は)禁止物質を含まない治療が可能か確認する」
この2ステップは、クリーンアスリートとして欠かせない大切な行動なのです。

あわせて確認しよう!:

Q:ドラッグストアで購入した市販薬に対して、TUEが付与されることはありますか?

A:残念ながらありません。


TUEを取得するための4条件のひとつに「適切な臨床的証拠にもとづく診断であること」があり、これは医療機関を受診し、医師による診断を受けたことを指します。医師の診断を伴わず、自己判断で購入した市販薬に禁止物質が含まれていた場合、TUE取得の条件を満たすことにはなりません。

また、TUEは原則「事前申請」であり、「後から申請すれば大丈夫なものではない」という点も重要です。

薬を使用する前には、必ずスポーツファーマシストやGlobal DROで確認し、自身の行動を証明できるよう、メール・FAXの保管や検索結果のスクリーンショットなど、確認した履歴を全て記録・保存しておきましょう。

ネクストアクション:参考教材をチェック!

クリーンアスリートとして適切なアクションを取るために役立つ教材をご紹介します。
禁止物質の確認方法や、主治医にTUEのルールについて説明する場合にも、すぐに確認できるよう、事前に内容を確認し、ブックマークをしておきましょう。

クリーンスポーツ・メディカルインフォメーション

また、禁止物質や禁止方法を含む治療が必要になったとき、競技を優先するあまり「治療はしなくても我慢できるかも...」と思ってしまう場面があるかもしれません。
そんなときに立ち返りたい「健康を守ることの大切さ」について、先輩アスリート・松田さんの声をご紹介します。

※11トピックスについては、11トピックスウェビナーで詳しく解説しています

クリーンスポーツに関する11トピックスの図