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アンチ・ドーピングを通して、
スポーツの価値、社会との関わりを伝える

World Anti-Doping CODE 2021World Anti-Doping CODE 2021

2021年1月1日から「世界アンチ・ドーピング規程(CODE)」が変わります。2021年1月1日から「世界アンチ・ドーピング規程(CODE)」が変わります。

CODEは、ドーピングのないスポーツに参加するアスリートの権利と健康を守るために
世界中のアスリートやスポーツ関係者らの意見を集約してつくられた、
全世界・全スポーツ共通のルールです。
CODE では、アスリートのクリーンでフェアなスポーツに参加する権利を守り、
スポーツの価値を守り育むことを目的とし、
アスリートやサポートスタッフ、スポーツ機関が果たすべき役割と責務と、
違反項目、各種の手続き等を定めています。
2021版CODEポイント2021版CODEポイント
01アスリート
の権利

クリーンアスリートの健康を守り、権利を守るスポーツの真なる価値を守り育むクリーンアスリートの健康を守り、権利を守るスポーツの真なる価値を守り育む

  • アスリートの「健康/ヘルス」と「権利」をさらに重要視したCODE
  • 国際基準に、新たに「教育」と「結果管理」の2種が追加
  • アンチ・ドーピングにおける
    アスリートの権利宣言の制定

    権利18項目

    くわしく見る
  • 教育に関する国際基準

    自身でクリーンスポーツの行動をとれるための必要な教育

    くわしく見る
  • 新国際基準新国際基準
  • 結果管理手続きに関する
    国際基準

    自身を守るため

    くわしく見る
02アスリートの
役割と責務

アスリートの役割と責務=7つにアスリートの役割と責務=7つに

  • クリーンスポーツに参加する条件として、アスリートの役割と責務(やらなくてはならないこと)

アスリートの役割と責務CODE
第21条

  1. ルールを理解し守る
  2. いつでも・どこでも検査に対応
  3. 身体に摂り入れるものに責任を持つ
  4. アスリートとしての自分の立場と
    責務を伝える
  5. 過去の違反を正直に伝える
  6. ドーピング調査に協力
  7. サポートスタッフの身分を開示

7.サポートスタッフの
身分を開示

アンチドーピング機関に求められた場合、
自身のサポートスタッフの身分を明かすこと

03規則違反

アンチ・ドーピング規則違反の項目:10→11へアンチ・ドーピング規則違反の項目:10→11へ

アンチ・ドーピング規則違反CODE
第2条

  • 1.
    採取した尿や血液に禁止物質が存在すること
  • 2.
    禁止物質・禁止方法の使用または使用を企てること
  • 3.
    ドーピング検査を拒否または避けること
  • 4.
    居場所情報関連の義務を果たさないこと
  • 5.
    ドーピング・コントロールを妨害または妨害しようとすること(文章の偽造、虚偽の証言の提供も含む)
  • 6.
    正当な理由なく禁止物質・禁止方法を持っていること
  • 7.
    禁止物質・禁止方法を不正に取引し、入手しようとすること
  • 8.
    アスリートに対して禁止物質・禁止方法を使用または使用を企てること
  • 9.
    アンチ・ドーピング規則違反を手伝い、促し、共謀し、関与する、または関与を企てること
  • 10.
    アンチ・ドーピング規則違反に関与していた人とスポーツの場で関係を持つこと
  • 11.
    ドーピングに関する通報者を阻止したり、通報に対して報復すること
追加文言 4.

「文章の偽造、虚偽の証言の提供を含む」
が追加

追加文言 9.

「関与を企てること」
が追加

NEW

11.ドーピングに関する通報者を阻止したり、
通報に対して報復すること※通報する本人、家族、友人の身体、精神、経済的利益を脅かす行為を含む

ドーピング行為を知り・聞き・発見した際に“SpeakUp”=報告することは、アスリートの権利!

04規則違反

制裁は、クリーンアスリート、スポーツのフェアネスを守るために!制裁は、クリーンアスリート、スポーツのフェアネスを守るために!

より厳しい制裁へ CODE第10条より厳しい制裁へ CODE第10条

クリーンアスリートを守り、スポーツの真なる価値を守るため、
意図的な違反や重大な違反等に対するより厳しい制裁

  • 規則違反が「意図的でない」と自身で証明することが必要に

    「意図的ではない」ことの証明は、禁止物質の摂取・使用の経路(どのように体内に入ったのか)を全て自分で立証できること

  • 特別もしくは例外的な加重となる事情があった場合、2年間を上限とする追加の資格停止期間がさらに加えられる


  • 複数回の違反や悪質な違反以外にも、
    標準の制裁期間の上限が
    永久まで
    引き上げられた

柔軟な対応 CODE第10.6条柔軟な対応 CODE第10.6条

要保護者とレクリエーション競技者には、柔軟な対応。
過誤の度合いにより、最長で2年間の制裁へ

要保護者 いずれかに当てはまる者
  • 16歳に達していない者
  • 18歳に達しておらず、かつRTPに含まれたことがなく、オープンカテゴリーで国際競技大会で競技をしたことがない者
  • 年齢に関係なく、アスリートが国籍を有する国の法律において、
    法的能力が十分でないと認定されている者

オープンカテゴリー=年齢区分に限定された大会以外
要保護者の定義は、16-17歳の「エリート/ハイパフォーマンス」アスリートには適用されない

レクリエーション競技者 違反発生時から過去5年間に以下いずれにも当てはまらない者
  • 「国際のレベル」または「国内のレベル」競技者に含まれていたことがある者
  • 国際競技大会において、国を代表したことがある者
  • RTP(登録検査対象者リスト)やTP (検査対象者リスト)に登録され、居場所情報を提出したことがある者
05居場所情報

居場所情報の提出期限がQuarterごとに「15日」までに変更居場所情報の提出期限がQuarterごとに「15日」までに変更

  • 自分自身がクリーンであることを証明-いつでも・どこでも検査に対応!!
  • 提出期限はQuarter(四半期)ごとに「15日」〆切
  • 居場所は常に更新、正確で詳細な情報の登録が必要

JADAの居場所情報提出の期限は、
Quarterごとに「15日」!
情報は必ずアップデート、正確に。

IF(国際競技連盟)からQuarter〆切が15日より前に指定されている場合は、IFのルール(提出期日)に従うこと。

直ぐにわかる提出・更新 → CHECK! 提出・更新 → 詳細CHECK!

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06禁止表

新たな概念として、禁止表に「濫用物質」と「特定方法」が追加新たな概念として、禁止表に「濫用物質」と「特定方法」が追加

濫用物質CODE
第4.2.3条

スポーツの領域以外で、社会において使用される頻度が多くあるため(濫用されている)、禁止物質として具体的に特定される物質のこと

(例:コカイン、ヘロイン、 MDMA、テトラヒドロカンナビノール/THC)他の物質も今後 指定される可能性がある

濫用物質が起因となる違反は、
①競技会外での使用、
➁競技力向上とは無関係であることを、
アスリート自身が立証した場合、
制裁期間=3か月

特定方法CODE
第4.2.2条

競技力向上以外の目的のために使用される可能性が高い方法

特定方法による違反の場合、
意図的であると2年、
意図的でないとけん責(制裁期間なし)
になる可能性がある

07TUE

治療使用特例(TUE)申請ポイント!治療使用特例(TUE)申請ポイント!

  • 病気やケガの治療を目的のため、禁止物質・禁止方法を使用しなくてはならない(他に治療方法がない)場合で、JADAかIFが特例として承認し、TUEが付与された場合にのみ、その使用が認められます
  • 使用が承認されるためには、TUEを取得するための条件を満たすことが必須です
専門家への問い合わせ TUE申請・付与条件を確認する 事前申請対象大会を確認する

TUE申請の前にステップ確認

①自身の競技レベル ➁いつ申請か?
➂どこへ提出か?

TUE申請のステップを
くわしく見る

08親権者の
同意書

親権者の同意書の提出親権者の同意書の提出

  • 未成年(CODE上、「Minor=18歳未満」と定義)アスリートを守るための「親権者の同意書」

18歳未満の競技者は全日本レベルの大会へ参加する際、
親権者の署名した同意書を大会に持参し必ず携帯!

  • 18歳未満の競技者は、ドーピング検査の対象となった場合に、検査を担当する検査員(DCO)に、親権者のサインが入った「同意書」を提出

    再びドーピング検査の対象となった場合は、「既に提出済み」とDCOに伝える

  • ドーピング検査室(DCS) でDCOに親権者のサインが入った「同意書」の提出ができない場合は、検査7日以内に、JADA事務局へ郵送にて提出

    親権者の同意書の提出がなかった場合でも、 ドーピング・コントロール手続に一切影響はありません

同意書の書式を確認する